オンデマンド印刷の特徴はざっくり言うと「小ロットを急いで作成したいときに役立つ!」と、以前のコラムで解説しました。
しかし、オンデマンド印刷をただ「小ロット」「早い」だけで活用するのはもったいない!
実は可変印刷による個別カスタマイズにこそオンデマンド印刷の真価が発揮されるのです。
本コラムでは可変印刷の【初級編】としてその魅力を解説していきます。
可変印刷(バリアブル印刷)とは
可変印刷とは、印刷物の特定要素(テキスト、画像、デザインなど)を個別に変更することができる印刷方法です。バリアブル印刷(プリント)という言い方もします。
簡単に言うと「1枚1枚違う内容を一気に印刷できる!」ということです。
たとえば、DM(ダイレクトメール)の個別の宛名印刷や
チラシ、パンフレットなどに載せる内容や画像、個別のQRコードの印刷など、内容を受け取る人に合わせて個別に変更することができます。
可変印刷のメリット
先ほど、可変印刷は「1枚1枚違う内容が印刷できる」と解説しました。
では、違う内容を印刷することで得られるメリットとはなんでしょう?
それは、受け取る側のニーズに合わせた内容にカスタマイズできることです。そうすることで、受け取る側の関心をを引くことができ、より効果的なマーケティングが可能になります。
また、大量に印刷したチラシを配布するよりも、配布する場所やシーンに適した内容で配布する事で受け取った方の印象も変わってきます。
オンデマンド印刷と可変印刷は相性が抜群!
たとえば、DM(ダイレクトメール)などを発送する際に印刷物とは別に宛名シールを作成し、そのシールを貼る作業が大変だった、そんな経験はありませんか?
オンデマンド印刷も可変印刷もデータからダイレクトでプリントするデジタル印刷の技術なので、同時作業が可能です。これであの大変なシール貼り作業ともさようならです。
また、オンデマンド印刷の特性である「必要な時に必要な分だけ」にプラスして、可変印刷で「必要な人に」届けることで、コストを抑えつつより効果の高い印刷物をつくることができるのです。
まとめ
今回は【初級編】ということで、その魅力を解説してみました。簡単にまとめると「1枚1枚違う内容を印刷することができて、効果抜群!」といった感じでしょうか。
次回は【実践編】として、可変印刷の具体的な活用事例とご依頼いただく時の注意点を解説します。
Profile:
加藤雄三
商業施設での商業サインや印刷物を得意とするアラフォー社員。作業員としても夜間作業に従事するため、昼間にお客様に会うと「今日はちゃんとした格好してますね」と言われてしまうが、れっきとした営業職。アラフォーなのに社内ではいまだに「若手社員」と言われてしまうのが最近の悩み。プライベートでは妻・娘と過ごす休日と週末に飲む安いウィスキーの水割り(薄い)をこよなく愛する。