自分史とは?
「自分史」とはその名の通り「自分」のこれまでの人生を振り返り、その歩んできた道を文字として書き起こし、冊子として記念に残しておくものとなります。
自分が歩んできた人生は自分だけのものとなり、他の人と同じわけはありません。そういった意味では自分が主人公となる自分史はこの世に1冊だけの特別な冊子となります。
親しい方や家族へ自分の歴史を後世に残す、という意味合いもありますが、自分の人生を振り返る事で新たな発見があり、自分自身を理解する事で「やりたかったこと」や「新しい趣味」などを発見できることもあるかもしれません。
特に長く勤めあげてきた仕事も定年を迎え、毎日忙しかった日々に余裕が出た方が作成されることが多い冊子になります。
自分史作成の手順
原稿の作り方
自分史の作成を思い立ったら、まずは大事な原稿の作成です。
パソコンなどで作業を行う場合、テキストデータの作成に最も適しているのはやはり「Word」の形式が最も一般的です。手書きの原稿とは違い、修正作業や文字数のチェック、画像の挿入や段落の設定などを比較的簡単に行うことが出来ます。
ただしワードデータで作成されたデータは印刷用データとして、そのまま使用する事はおススメ出来ません。Word形式やExcelデータ、PowerPointなどのいわゆるオフィス系と呼ばれるデータは、使用するパソコンによるバージョンなどの関係で「字体が変わる」「改行がずれる」「効果が反映されない」などの不具合が生じやすくなります。
そこで役に立つのが「PDF」という形式です。Wordで作成した原稿でも最終的に「PDF」という形式で保存する事で印刷用の原稿として問題の無いデータにする事が出来ます。
とはいえ「PDF?どうやってやるかわからないよ・・・」という方も多いと思います。
PDFとは簡単に言うと電子版の紙、という事になります。
PDFへの変換方法やPDFとは?という内容で様々なお話を以下のコラムでさせて頂いておりますので一度ご覧ください。
写真や画像を入れたい場合
自分史の作成に際し、やはり思い出の詰まった写真やイラスト、資料なども入れたいところです。
新しいものであればデジカメの画像など、電子データで保有しているものもあると思いますが、古いものになると現像された写真の現物しかない、という事もあると思います。
また、自分が書いた絵画やイラストなども電子データとして保有している事も少ないかもしれません。
そんな場合には挿入したい部分を空けて置いて、スキャンした画像を入れ込むという作業がおススメとなります。写真やイラストだけのページを作成するのであればページ間に挿入するだけの作業となりますが、文中に挿入したい場合でも印刷会社によっては、打ち合わせを行いながら写真を入れていくことが出来ます。
製本の形式は「無線綴じ」がおススメ
原稿が出来上がったら早速印刷、製本のスタートです。
製本の種類も様々ですが、やはり耐久性や見た目を考えると製本形式は「無線綴じ」がおススメとなります。ページ数が多くなる冊子は無線綴じ製本で作成する事で、背文字なども入れる事が出来るため、まるで書店に並ぶ本のように仕上げる事も出来ます。
無線綴じ冊子とは
線綴じ冊子は、ページの背を接着剤で固めてカバーをつける製本方法です。長期保存したい製本を作成する際に向いており、背文字を入れる事で保管時に一目で内容などを知ることが出来ます。この方法はページ数が多い冊子や、より高級感を出したい場合に適しており、書籍、報告書、マニュアル、カタログなど、長期間の保管が必要とされる印刷物によく用いられます。
また、無線綴じ冊子は「表紙」を付ける事で、中綴じ冊子には無い高級感を出すことも出来ます。本文との用紙の厚みを変更するだけでなく、色上質紙やレザックを表紙として使用する事で、オーソドックスなモノクロの冊子、というイメージを変え、質感やイメージを大きく変える事も可能となります。もちろん中綴じ冊子でも表紙部分となる用紙だけ他と変更する事も可能です。
本文の用紙について
モノクロの冊子の本文用紙として最も多く選ばれる用紙は「上質紙」と呼ばれる用紙になります。もちろんカラー印刷にも適した用紙となります。
さらっとした手触りと白色度の高い用紙となっており、多くの書籍やテキスト等の本文として広く流通しています。コピー用紙のようなイメージですが、上質紙の原料は化学パルプ100%となっておりますので、一般的にコピー用紙と呼ばれる普通紙よりも耐久性が高いのが特徴です。
厚みとしては70kgが最も本文として使用される最も一般的な厚みとなります。もちろん厚みに関してはもっと厚い用紙を使用する事も可能ですが、本文用紙を厚くし過ぎると冊子が開きにくくなりますので本文用紙の厚みとしては90kgまでをおススメしています。
カラーの写真などが多く入る場合には本文用紙をコート紙、またはマットコート紙などのコーティング剤が塗布された用紙を使用する事で写真などは綺麗に印刷する事が出来ます。文字も多く、写真が多い本文に関しては光沢を抑えたマットコート紙を使用する事で反射で文字が読みにくくなることを防ぐことが出来ます。
高級感を出すなら「書籍用紙」
定番の本文用紙は上記で説明させて頂いた上質紙やマットコート紙になりますが、高級感を演出し、尚且つ読みやすさも与えることが出来るのが「書籍用紙」になります。
書籍用紙は紙自体が淡いクリーム色になっており、その雰囲気から高級感や特別感を出し、目が疲れにくいため文庫本などに使用される用紙になります。その用紙の色合いからカラー印刷というよりは文章が主体の冊子の本文として利用する事が多くなります。
高級感を出したいなら上製本
せっかくの自分史。高級感のある製本で仕上げたい。
そんな時は「上製本」という製本方法になります。
上製本とは名前からして「他の製本とはちょっと違うな」「高級そうだな」と感じるネーミングだと思いませんか?
表紙が硬く耐久性に優れ、高級感がある冊子が上製本(じょうせいほん)です。 ハードカバー製本とも呼ばれ表紙は3mmほどの厚みがあります。一般的な無線綴じ製本などの製本は、上製本に対して「並製本」とも呼ばれます。
上製本についてはこちらのコラムで詳しく説明しています。一般的な無線綴じ製本に比べてコストもかかり、納期もかかりますが、こだわりの1冊を作成する事ができます。
レスキュープリントでは店舗での打ち合わせも可能です
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Profile:
坂下大輔
コピンピア一筋21年。会社随一のアイデアと閃きで、社内外に向けたいくつもの企画を成功に導き社長賞を何度も受賞。知識よりも感覚で仕事をするのが好きで、簡単なデザインならデザイナーに依頼せずに自分で作成してしまうことも。社員旅行では宴会ではしゃぎ過ぎる一面も持ちながら、息子の影響でFC岐阜とお寺巡りにはまっている。日本酒が大好きなのに焼酎が飲めないという変わったお酒好き。