「レザック」という用紙を御存じでしょうか?
冊子などの表紙で使用されることの多い、この用紙。ほとんどの方が聞き覚えの無い用紙かと思います。
今回はその「レザック」という用紙について少しご説明させて頂きます。
レザックってなに?
レザックという言葉を聞いたことが無い方でも、知らないうちに目にしている事もあるかもしれません。記念誌や報告書などの表紙になっている、シワシワの凹凸のある用紙。なにげなく手にする用紙ですが、なかなか気にすることもないと思います。
レザックとは「レザーライク(皮のような)」から来ている造語になります。その名の通り皮のような凹凸が表面にあり、一般の上質紙と比べて高級感を出す事が出来ます。
また、色上質紙と同じように紙自体に色がついており、色の種類も濃い色から淡い色まで豊富にそろっており、印刷物の内容に応じて色を選択して頂く事が可能です。
レザックという用紙のシリーズの中で最も一般的なのは「レザック66」というシリーズになります。
この66という数字は色の種類を表すものではなく、1966年に発売されたシリーズという意味になりますので、非常に歴史が長く、印刷物の作成の歴史の中で愛用され続けてきた用紙とも言えるのではないでしょうか。
どんな時に使う用紙?
レザックという用紙の使用用途は主に以下の物が挙げられます。
・無線綴じ(報告書・会誌・記念誌・論文集・作品集)の表紙印刷 |
・見積り書の表紙印刷(見積書掛け紙) |
いずれの場合も「表紙」として使用されることが多くなります。
その理由としては落ち着いた印象や高級感を出すことが出来、モノクロ1色となる冊子の表紙に使用する事で質感をアップさせることが出来る事が挙げられます。
またレザックは非塗工紙という点とマットな質感を持つため指紋などの汚れが付きにくく、紙の厚みもありますので、比較的に長期保存に向いた用紙となるため、保管しておきたい記念誌や報告書に使用する事が多くなります。
表紙としてよく使用される用紙 | 厚み | 塗工紙/非塗工紙 |
レザック66 175k | 約0.23mm | 非塗工紙 |
上質135k | 約0.17mm | 非塗工紙 |
コート135k | 約0.13mm | 塗工紙 |
マットコート135k | 約0.17mm | 塗工紙 |
アートポスト180k | 約0.2mm | 塗工紙 |
マットポスト180k | 約0.2mm | 塗工紙 |
モノクロでの印刷がおススメです
以前別のコラムでもご紹介させて頂きました色上質紙のご紹介でも書かせて頂きましたが、色上質紙もレザックも紙自体に色がついた用紙になりますので、カラー印刷を行った場合には、紙の色の影響を受けてしまうため、色の再現性に不向きとなります。
特にレザックに関しては前述の通り、紙に凹凸があり、写真やイラストに対して皺部分が影響してしまうため、コート紙などの塗工紙に比べて綺麗に印刷をすることが出来ません。
したがって文字や罫線などのみのデザインをモノクロで印刷するのが主流となっております。
色上質紙についてのお話はコチラ
まずは無料で御見積
今回ご説明させて頂きました「レザック」ですがお問い合わせフォームの中の用紙選択の中には入っておらず、現状では選択する事が出来ません。その場合には「その他」を選択して頂き、ご質問・お問い合わせ内容欄に「表紙の用紙はレザック希望」とご記入ください。レザックの色についてはご発注頂く際にご指定頂ければ大丈夫です。
レザックについては厚みや色の種類が非常に多くなりますので、レスキュープリントの用紙サンプル集にはラインナップされておりません。店舗店頭であれば用紙見本を御覧頂く事が可能です。
また、「薄いピンク」「淡い黄色」など、色のイメージをお伝え頂ければこちらで用紙の提案をさせて頂く事が出来ます。
・定期的に発行する記念誌や会誌を、毎号色を変えつつ統一感や高級感を出し、耐久性を持たせたい。
・苦労して作成した報告書や論文を、表紙の印象でグレードアップさせたい。
そんな思いを、まずは「無料見積り」にてお問い合わせください。
レザックを表紙にした無線綴じ冊子の作成をお考えの方は無線綴じ冊子ページも一度ご覧ください。
レザックは報告書等の表紙に多く使用されます。
報告書作成については以下のコラムで少し詳しくお話させて頂いております。
是非一度ご覧ください。
Profile:
坂下大輔
コピンピア一筋21年。会社随一のアイデアと閃きで、社内外に向けたいくつもの企画を成功に導き社長賞を何度も受賞。知識よりも感覚で仕事をするのが好きで、簡単なデザインならデザイナーに依頼せずに自分で作成してしまうことも。社員旅行では宴会ではしゃぎ過ぎる一面も持ちながら、息子の影響でお寺巡りにはまっている。日本酒が大好きなのに焼酎が飲めないという変わったお酒好き。