
街中で見られるパンフレットやカタログやフリーペーパー、もしくは文集やエッセイ集など・・・
幅広く流通している「印刷物」ですが、呼び方として「小冊子(しょうさっし)」と称されることがあります。
つまり一言で「小冊子」と言っても、その形状や使われ方は様々です。
普段の生活の中で、知らず知らずのうちに手にしている「小冊子」。
今回は「小冊子」とは何のこと?というテーマでお話をさせて頂きます。
小冊子(しょうさっし)とは?
小冊子は少ないページ数で構成された冊子の事で、二つ折りのパンフレットなどではなく、数枚の用紙を使用して綴じてある冊子の事を指します。
具体的には一つの国で発行され、5~50ページ程のページ数の冊子を指すとされています。
小冊子とは、いずれかの一国で出版され、かつ、公衆の利用に供される少なくとも5ページ以上48ページ以下(表紙を除く。)の印刷された非定期刊行物をいう。
文部科学省ホームページより引用 文部科学省
という事は・・・
40ページ構成の卒団文集の冊子 |
28ページ構成の製品カタログ |
12ページ構成の会社案内冊子 |
8ページ構成のプロフィールブック 等 |
これらは全て「小冊子」という分類になるわけです。
つまりは「小冊子」という印刷物とは特別何かの冊子を指す言葉ではなく、一般的によく目にする冊子の事を指すということになります。
小冊子(しょうさっし)の形とは?
では小冊子の印刷にはどのような形(製本方法)があるのでしょうか。
◆中綴じ冊子
したがって4ページ、8ページ、12ページ、16ページ・・といったように必ず4の倍数になるページ数で構成されますが、冊子の中で白紙にしたい部分も1ページと数えるので注意が必要です。逆にページ数が4の倍数に対して足りない場合などは白紙のページを入れて調整する事も出来ます。
◆無線綴じ冊子
一般的には頁数の多い印刷物を製本するのに向いており、その厚みの分だけ背表紙が出来るため、背文字も印刷する事が出来、製本を整理する時に一目で製本の内容が把握出来るというメリットがあります。
◆PUR製本
一般的な無線綴じ製本はEVA糊を使用しますが代わりにPUR糊を使用します。
これは反応性ポリウレタン接着剤(Poly Urethane Reactive)の略称です。EVA糊に比べ2倍ほどの強度があると言われ、固まった後の糊も柔らかいという特徴があります。また、EVA糊は65℃以下で溶け出すのに対し120℃ほどとなっています。昨今の真夏の車の中に製本を置いていてもばらけることはありません。また高温でも解けない性質からリサイクルの際に古紙との分離が出来るため、日本印刷産業連合会の適正ランクリストでは最高のAランクとなっています。こういった糊の特徴から、PUR製本は、一般的な無線綴じ製本よりも強度が高く、大きく開くことが出来、環境にもやさしいといったメリットがあります。

小冊子の使い方は?
印刷された小冊子はどのような使われ方をするのでしょうか。
小冊子は先にも述べた通り50ぺージ程までの冊子の事を指しますので、一般的には100ページを超えるような報告書などの事は指しません。受け立った方に対し、必要な情報を最小限にお伝えするための冊子という事になります。
・会社案内 | ・商品カタログ | ・イベントパンフレット |
・大会プログラム | ・発表会プログラム | ・プロフィールブック |
上記の物に限定するわけではありませんが、これらの商品が一般的に小冊子と呼ばれることになってきます。
また、サイズも用途によって様々となります。
会社案内や商品カタログ、イベントパンフレットなど、印刷面を大きく見せたい場合にはA4サイズの仕上がりの小冊子で作成されることが多く、使用する際に、手元で邪魔にならないサイズのB5仕上がりの小冊子は大会や発表会のプログラムの小冊子として多く使用されます。
また結婚式で使用するプロフィールブックはA5サイズでコンパクトに仕上げる小冊子とする事が増えて来ています。
また小冊子は非常に有効な営業ツールにもなります。
会社案内や名刺以外のペーパーツールとしてお客様にお渡しする小冊子は、商談の後にお客様がゆっくりと目を通すことが出来る小冊子です。
「事例集」や「Q&A集」、商品やサービスの詳細をじっくりと図解付きで記載した実例集など、お客様のお手元に残る小冊子としても効力を発揮する事が出来ます。
小冊子は手軽に作成出来る冊子です
小冊子は手軽に作成出来、チラシや二つ折りのパンフレットよりも多くの情報が掲載できる便利な冊子です。例えば商品やサービスの案内であれば、商品の画像やサービスの詳細だけでなく、より細かな情報やお客様の声などを反映した冊子として作成する事が出来ます。
ページ数の多い書籍と比べて安価に作成できる小冊子ですが、簡易的な冊子と思われてしまわないように用紙などにもこだわり作成する事が重要です。
印刷用の用紙についてはわからない部分も多いと思いますので、一度ご相談頂けましたら使い方やページ数に応じて用紙の提案をさせて頂きます。コンビニの印刷などでは実現不可能な素敵な小冊子を一緒に作成していきましょう。
レスキュープリントでは店舗での打ち合わせも可能です
レスキュープリントは岐阜県(岐阜市)と愛知県(名古屋市・一宮市)で合計3店舗を展開しています。東海地区のお客様に関しては店頭にて直接スタッフとご相談、打ち合わせが可能です。最寄りの店舗へお電話頂き、ご来店頂く日時をお伝えいただければスタッフが対応いたします。

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Profile:
坂下大輔
コピンピア一筋21年。会社随一のアイデアと閃きで、社内外に向けたいくつもの企画を成功に導き社長賞を何度も受賞。知識よりも感覚で仕事をするのが好きで、簡単なデザインならデザイナーに依頼せずに自分で作成してしまうことも。社員旅行では宴会ではしゃぎ過ぎる一面も持ちながら、息子の影響でFC岐阜とお寺巡りにはまっている。日本酒が大好きなのに焼酎が飲めないという変わったお酒好き。